【セルフレス/覚醒した記憶】という映画の感想と評価。
時間が空いたので、
映画を観てきました。
「セルフレス/覚醒した記憶」
ストーリー
余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、父を嫌う一人娘のクレアとの仲を修復することなく死を迎えることに絶望していた。
失意の中にあったダミアンに天才科学者のオルブライトがもちかけたのは、遺伝子操作で作った肉体へダミアンの頭脳を転送することだった。
莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアンだったが、その肉体は遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった。
真実を知ったダミアンとマークの妻は、オルブライト率いる秘密組織に命を狙われることとなる。
この映画は、
特に前情報なしで、
なんとなく直感で面白そうな気がして観ました。
ズバリ、
当たりでした。
他人が何と言おうと、
当たりでした。
監督が「ザ・セル」のターセム・シン。
その「ザ・セル」も独特な世界観で、
今回の「セルフレス/覚醒した記憶」にも共通するナニカを感じます。
「ザ・セル」にはジャネット・ジャクソンのバックダンサーという経歴でも有名な、
ジェニファー・ロペスが主演していました。
「セルフレス/覚醒した記憶」のネタバレギリギリでの感想ですが、
冒頭では、
大富豪の建築家ダミアン・ヘイルの余命宣告を受けたという設定に伴う全ての表情と、
全て手に入れたが生命という時間だけは手に入れられなかったという虚無感に始まる。
そんな中、
禁断の果実というか、
この映画の最初の見せ場というか、
知識や経験をそのまま持ち合わせた頭脳を別の体へと転送することになる。
その別の体は、
マークという軍人の体なんだけど、
30代の体に60代の頭脳。
その演技はなかなか出来るものではありません。
予想外にアクションがあり、
見処満載。
一言でいえば、
「ボーン・アイデンティティ」の逆?
(映画館では新作の予告編が流れていました。)
終盤に向けて、
マークの記憶に苛まれるダミアンの意識と、
その葛藤に自然と涙が・・・。
特に、
娘を持つ父には、
考えさせられるモノがあります。
エンディングでは、
とても見事な演技で、
涙なしでは観られません・・・。
察しがつく人もいるかもしれませんが、
それでも感動します。
しかし、
映画だから観れる内容ですが、
実際に今現在の技術で、
この映画の内容が再現できてしまう可能性も考えてしまいます。
人工知能やクローンの技術についても考えさせられ、
今後は、
より倫理感が問われる世の中になって行く気がします・・・。